私はもともと、小売業の基幹システム開発に携わっていました。発注、入荷、検品、在庫、そこに関わるシステムを作る中で、数字が現場でどう扱われているかを日々見てきました。
現場で問題になっていたのは、納品日や欠品、納品数の違いをめぐって、同じ取引先と何度もFAXをやり取りしていたことです。そして、システム上の在庫数と、実際に倉庫にある数が合わない状態が続きました。
担当者の注意不足や怠慢のせいではない、と思いました。やり取りが紙の上に散らばっていて、何がどう決まったのかが残らない。原因は、やり取りが1か所に残らないことでした。だとすれば、必要なのは「もっと気をつける」ことではありません。決まったことも、届いた数も、記録が自然に残る仕組みが要る、と考えました。
そこで前職では、FAXのやり取りを減らすために、仕入先が回答を入れる画面を作りました。在庫数が合わない問題も、回答の画面と、届いた数を荷受け場で記録する納品チェックで解決しました。
ハツクラは、前職での経験から生まれたサービスです。発注から在庫までを一続きで見てきたので、受発注と在庫管理を連携して使えるようにしました。数字がズレたままにならなければ、確かめるためのFAXの往復も、あとからつじつまを合わせる作業も要らなくなります。発注元と仕入先、どちらか一方だけが我慢する関係を、少しでも減らせたらと思っています。
個人事業主として、屋号「Hatsucla」でハツクラを運営しています。